瞬報社写真印刷株式会社・瞬報社オフリン印刷株式会社 ─ 山口県下関市に本社のある印刷会社。冊子、カタログ、パンフレット、ポスター等、印刷から製本・仕分け発送まで何でもご相談下さい。
印刷を学ぼう─FAQ
ここでは,みなさまからよくご質問があることについて,我が社のエキスパートがお答えします。
メールによる質問も受け付けておりますので,どんどんお送り下さい。
随時,更新させていただきます。
●色についてのFAQ
●印刷についてのFAQ
●仕様についてのFAQ
●瞬報社グループについてのFAQ
●色についてのFAQ
- 印刷に使用される色は何色ですか?制限はあるのですか?
- 紙に印刷する場合、一般に『単色印刷』と『多色印刷』に分類されます。
単色印刷は文字通り単一のインキで刷られる印刷で、通常は印刷機も単色専用の印刷機を使います。多色印刷は2色以上のインキを使う印刷で、カラー印刷(通常4色)もこれにあたります。
印刷機も2色機から8色機まであり、使用するインキの数で使い分けたり、一度刷った用紙を再度その上から違うインキで刷ることで多色刷りに対応しています。 通常カラー印刷に使用するインキの色はシアン(藍)、マゼンタ(紅)、イエロー(黄)、ブラック(墨)の4色ですが、微妙な色を求められる場合は、これらの他に特殊インキを使うこともあります。
ただし、あまり多くのインキで重ね刷りをすると、紙の耐久性や伸縮、インキの乾燥不足による印刷精度の低下など問題が発生するため7~8色まで が限度で、カラー印刷は4色までが基本と思って結構です。稀に8色以上の特殊印刷もありますが、その場合は紙やインキ、印刷機を慎重に選ぶ必要があります。 - なぜ,フルカラーを表現できるのでしょうか?
- 理屈として「色の三原色」 を利用しています。
ヒトの眼は光の反射で色を認識していますので、紙の上に刷られたインキの反射を読み取っているのです。実際には一般のカラー印刷は4つのインキしか使っていませんが、微妙なインキの重なり具合とヒトの眼の曖昧さのおかげでフルカラーに感じているのです。本来は三原色のシアン(藍)、マゼンタ(紅)、イエロー(黄)だけでも表現可能なのですが、紙の反射やインキ本来の濃度、網点(ドット)での表現の限界、文字の見易さなど諸条件によりブラック(墨)を補色として使っています。 - 印刷出来ない色はあるのですか?
色のことについて解説しているページでも触れているのですが、光の三原色(RGB)と色の三原色(CMY)では、表現できる色の範囲が違います。
加えて印刷では色の濃淡をインキの濃淡ではなく、網点(ドット)の大小で表しているので、必然的にヒトの眼で見える色の内、テレビやパソコンのモニターで見える色よりも範囲が狭いのです。
よって色の三原色(CMY)では、印刷できない色があります。
特殊インキで「金」や「銀」を入れたり、蛍光色のインキを使えば多少の補足はできますが、全てを補うことはできません。白は基本的に印刷用紙の色で代用していますが、白のインキが無いわけではありません。黒い紙に白のインキですることもできますが、一般的ではありません。
右図:見ている色をディスプレイや印刷物に再現するのはとても難しい。中でも印刷物の再現領域が一番低いことがこの表でわかる。
●印刷についてのFAQ
- オフリンって何ですか?
- オフセット印刷による輪転機で印刷すること、即ち「オフセットリン転」から生じた略語です。
オフセット印刷とは凸版でも凹版でもなく、アルミ板の上で水と油(インキ)の反撥を利用した印刷方式で、商業印刷物や美術印刷の多くは、この印刷方式で刷られています。
また、同じオフセット印刷でもロール紙から紙を巻き取りながら印刷する輪転機は、スピード優先のチラシなどの印刷に適しています。 - 印刷に適した紙質ってあるのですか?
- 紙には様々なものがありますが、その中には印刷には適していない用紙や、印刷機や印刷方式によっては適していない用紙があります。
印刷ではインキ(油)を使いますから、油を弾くような紙(油性マジックペンでも書けないような)では印刷することができません。
逆に油を吸い込みすぎるような(吸水性の高い)紙などは、せっかく印刷できても滲んでしまい鮮明な画像や文字が再現できません。
また、室外用ポスターなどは耐光性のある紙と、耐光インキを使わないと、短期間で太陽光による褪色や紙の劣化が起こります。 - どのように印刷されるのでしょうか?
- 単純には版とインキと紙を揃えて印刷機にかければ印刷はできます。
版を作る工程には様々な方式により違いがありますが、最近ではパソコンを使って出来た画像や文字を刷版用フィルムや直接アルミ版に焼き付けるものが主流となりつつあります。
オフセット印刷では、そうして出来上がったアルミ版を先ず印刷機にセットします。印刷機にはシリンダ(円筒)が何本もあり、そのシリンダにインキの付いたアルミ版がありますが、紙と直接かみ合うわけではなく、アルミ版に着いたインキが一度ゴム胴のシリンダに転写された後に、ゴム胴から紙にインキが転写されて排出されるのです。
●仕様についてのFAQ
- 本にはどんな綴じ方があるのでしょうか?
- 書店には様々な形態の本が並んでいますが、綴じ方は大別すると数種類しかありません。特殊な本も存在しますが、一般的には「糸綴じ」「あじろ綴じ」「無線綴じ」「中綴じ」「平綴じ」の5種類です。
それぞれの綴じ方でも用途に応じて細かく分かれていきますが、「糸綴じ」「無線綴じ」は丈夫な本に多く採用され、ハードカバーの豪華本から厚めの月刊誌にも見られます。「平綴じ」は書店では見かけませんが、工業製品の取り扱い説明書などの簡易製本で採用されています。紙を束ねてステイプラー(ホッチキス)で留めたものも「平綴じ」にあたります。「中綴じ」はあまり丈夫さや、保管性を求められない週刊誌や薄手の月刊誌などで採用されている綴じ方で、紙の中心を大きなホッチキスで留めた物を2つに折った形態が、それにあたります。あまり紙が厚かったり、ページの多いものはホッチキスの針が届かないので向いていません。また、本の背中にあたる部分がないので背文字が入らないのも特徴です。 - 広告の端の白い部分は何でしょうか?
- これも輪転機の特徴です。
ロール紙を高速で印刷する輪転機は、クワエと呼ばれる紙を印刷機に引き込む(くわえ込む)余白は必要としません。
しかし、刷り終わったロール紙を一枚づつに切り分ける工程で、紙を引き込む際に針で紙を引っかけるので穴が空いてしまうのです。これが穴の正体です。
ちなみに紙の端がビリビリになっているのは、裁断する際にミシン目をつけてから引き千切る方法なのでキレイに裁断されないからです。輪転印刷物の代表でもある新聞をみると、紙の端はビリビリで、穴が空いている一辺がありますよね。
●瞬報社グループについてのFAQ
- 瞬報社グループってなんですか?
- もちろんメインは印刷ですが、印刷に関わる企画、編集、デザイン、撮影、制作、宣伝、流通をトータルでコーディネートするための系列および協力会社があります。
グループ会社の各ページをご参照ください。 - どんなことをしているのですか?
- 印刷や製本はもちろんですが、クリーンな環境の元、企画・制作作業から製版用フィルム出力作業までは、パソコンやワークステーションを使って行っています。
最近では紙の上のデザインから、パソコンを使ったデザインが主流です。当社ではデジタルデータでの作業が常識ですので、あなたも興味があれば、その一翼を担ってみませんか? - DTPエキスパートってなんですか?
- プリプレス部門(印刷前までの工程)ではパソコンやワークステーションを使った編集・出力作業が業界でも常識となっています。
「よい印刷物をつくる」ことを目的に日本印刷技術協会(JAGAT)が制定、認証するもので、 製版・印刷の基礎知識とDTP(コンピュータを使った制作・編集)の知識とコンピュータの知識を体系立てた試験を合格した人に与えられる資格です。印刷物をつくる役割分野でのエキスパートなので、安心して印刷物を任せられる人材なのです。
現在グループ内に100名を超える有資格者がおり、今後も仕事を通じた教育・指導の下で人材を育ててエキスパートを増やしていきます。